scene.4

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「あれ? まだ起きてたの?」  タオルで髪を拭きながら寝室に戻ると、美亜は布団にくるまったまま膝を抱え込んでいた。 ……そんな顔して。  何を考えていたのか、淋しそうにも見える目を向けてくる美亜。  彼女の髪を耳に掛けて、短いキスを落とす。 「……わたしも入ってくる」  俺の視線から逃れるように顔を背けた美亜は、ベッドの下の白いワンピースに手を伸ばす。  それを先に取って、彼女の顔を覗き込んだ。  絡んだ視線はすぐに逸らされて、 「だったら、一緒に入れば良かったのに」 「一緒になんか、入る訳ないでしょ」
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