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最近、たまに見掛けていた。
健太が美亜に話し掛けているところ。
美亜が普段人と個人的に話すことがないからか、相手が健太だからか、早速噂にもなっていた。
「……誰?」
見つめたグラスの中、氷がカランと鳴る。
水滴が何滴かテーブルに落ちた。
「佐々木さんです。うちの」
条件反射で健太の方を向いてしまい、目が合った。
健太は俺の目を真っ直ぐ見ていた。
まるで、俺の反応を確かめているようだった。
「可愛いですよね、佐々木さん」
「あー、うん。……そうだな」
「でも、難しそうですよねー。ライバル多いだろうし」
「どうだろうな」
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