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明日も平日。
盆前で忙しない日々が続き、睡眠不足が慢性化していた。
今日もまだやり残したこともあるけど、たまにはまともに寝ておかないと体がもたない。
「うん」
頭の中で予定を確認しながら短く返した俺に、健太が言った。
「じゃあ、久々に飯行きません?」
営業部に寄ってから、一緒に自宅の最寄り駅まで向かう。
健太とは家が近く同じ駅を利用しているから、二人で行くときはこっちの店に行くことが多い。
会社の最寄り駅ほどではないけれど、駅前には飲食店が立ち並んでいる。
何度か来たことのある焼き鳥屋の暖簾をくぐると、テーブルの少ないこの店は、今日も一人で飲むサラリーマンの姿が目立っていた。
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