scene.6

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 美亜との距離は、大きく変わっていた。  ずっとこのままで、なんて勝手なことを思っていたのはついこの間のことで、最近まで変わっていなかったはずだった。  くだらないことを言えば、たまに笑ってくれて。  からかえば、怒ったような顔を見せて。  チカチカする目をつむり、眉間を揉む。  春先から始まって、探るように美亜のことを知っていった。  好きな食べ物。  好きなドラマ。  好きな服装。  意外な一面を見て、もっと知りたいと思った。  意外じゃない一面でも、俺にだけもっと見せてほしいと思った。
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