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縮まっていく距離を嬉しく思い、縮まりきらない距離をもどかしく思った。
もっともっと、と欲求は膨れ上がるばかりだった。
会社の時と同じで、愛想がなくて素っ気なくて、だけど、二人の時にだけ見せてくれる笑顔が可愛かった。
美亜の隣は居心地が良かった。
美亜と過ごす時間が好きだった。
いつからだろう。
間に流れる空気がぎこちなくなったのは。
今朝のようによそよそしい、まるで拒むみたいな空気を纏うようになったのは。
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