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昼休み。
トレーを持ち空席を探していると、賑わっている社員食堂の隅の方で、美亜を見付けた。
美亜の向かいに座っているのは夏川さんで、美亜の同期の夏川さんとは、何回かは話したことがあった。
ほとんど埋まっている中、美亜の横が二席空いており、そちらへ向かう。
「ここいいかな?」
その声に、二人が顔を上げた。
「あ、高瀬さんお疲れさまです。どうぞー」
夏川さんが答えて、美亜は何も言わずに下を向く。
あからさまなその態度に、逃げ腰になりそうになるのを抑え、美亜の横、一席空けてトレーを置いた。
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