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RENはとてもキレやすいのだが、
顔のつくりがほのぼのしているせいで
何を言っても怒っているように見えない。
だからイマイチ
緊張感が不足してしまうのだ。
そんなRENにタンバたんが問う。
「とにかく要求を教えてください。
こちらもそんなにヒマでは無いので」
その言葉にカッとしたRENが、
ちゃぶ台返しの如く高級テーブルを
ひっくり返そうとするも、
それを察したタンバたんに阻止される。
テーブルに足を組んで座るタンバたん。
ビクともしないソレをどうにかこうにか
ひっくり返そうと踏ん張るREN。
ボーッとしている我ら。
ここでルビイさんが口を開いた。
「ねえ、主婦は忙しいのよッ。
早く用件を言いなさいってば!」
「うるせえ、このメス豚がッ!」
…あ。
ルビイさんがキレた。
咄嗟にボディビル大会の掛け声が
頭に浮かんでくる。
>兄貴ィ~!キレてる~!!
>仕上がってる~!!
えーっと、タンバたんをどかして。
各自にコーヒーカップを持たせて。
「うおらあああああッ!!!」
ルビイさんは雄叫びと共に
高級テーブルを持ち上げ、
迷いなくRENへとぶつけた。
あまりにもスピーディなその動きに、
誰も反応出来ず、
…しばし、固まる。
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