第八話 左手薬指の再会

11/14
626人が本棚に入れています
本棚に追加
/107ページ
だが、出来るだけいやらしく、腰を揺らして見せる。リアムに楽しんでもらいたいからだ。 「あ、んん、リアムぅ、いい?きもち、いい?」 「はい。快感は得ています」 「ん、じゃ、あ、反応して、よぉっ、良く、ないの?リアムぅ」 「反応……」 アンドロイドであるリアムには、難しいのだろう。 きっと、つい数時間前までのジェフリーなら、虚しさを感じたはずだ。だが、今はただただ愛おしさが募る。 「反応、の、返し方、あ、僕と、勉強しよ?リアム……いい、時は、いいって、ぇ、あっ、言って」 「はい。いい、です。ジェフリー」 「んあ、ハハッ、もっとぉ、いっぱい言って」 「ジェフリーの中が、気持ちいいです」 「はあっ、ああ、嬉しい、リアムっ、んっ」 だんだん腰を振るのにも慣れてきて、自分のいい場所に当たるように動く余裕も出てきた。 睾丸の裏側辺りに、切っ先が擦れるようにすると、身体がじんじん痺れるほど気持ちが良い。 「ジェフリー、満たされますか?」 いつもの問い掛けに、必死に頷く。つま先がピクピクして、頭がぼんやりしてきた。 手が傷だらけなのも忘れて、自分の手で手淫する。もう少しで、イキそうだ。 「んあ、み、たされ、てるぅ、りあむ、満たされ、てるよぉ、(ぼか)ぁ、あ、幸せ、だ、はあっ」     
/107ページ

最初のコメントを投稿しよう!