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第二話 職探し
「うーん、ダメかあ」
目の前に散らばる『服の残骸』を前に、ジェフリーは肩を落とした。
朝食の後、ジェフリーはクローゼットをひっくり返し、リアムが着られそうな服を探してみた。しかし細身なジェフリーの服は、リアムの逞しい鋼鉄の身体には小さ過ぎる。
ジェフリーが「着てみて」と言ったからか、リアムはなんとか身に付けようと努力してくれた。
しかし、尖った鋼鉄の身体に引き裂かれ、服は見るも無残なボロ雑巾に成り果ててしまったのだった。
「……申し訳ございません」
「いいよいいよ。ずっと着てなかった服だし。今より太ってた頃のだからギリギリいけるかなぁと思ったけど、やっぱりムリかぁ」
破れたパンツを片手に立ち尽くしているリアムに、笑いかけて肩を叩いてやる。
リアムのような量産型の戦闘用アンドロイドは機動性重視の為、背丈はさほど高くはない。180㎝くらいで、ジェフリーより少し高い程度だ。
それでも服が合わないのは、厚みが全く違うからだろう。盛り上がった鋼鉄の胸板をみると、自分のペタリとした身体が情けなくなる。
「仕方ないね、新しい服を買うかぁ」
「……本機はアンドロイドです。服を着る必要性はありません」
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