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「ひぃっ」
眼前に、非常にグロテスクなモノが曝け出されていた。元々際どい部分まで開けていた宇宙人の服だが、この不法侵入の宇宙人はそれをもっと下げ、自分の一物を俺の目の前に出していたのだ。
理解不能な状況に思考がパンク寸前になっていると、髪を掴んでいた手に力が入り、グッと顔を近づけさせられる。鼻先に一物が触れ、男の臭いが入り込んでくる。
「さあ、私を気持ちよくさせてくだサイ」
身体の奥に響くような低音で強要され、さらにパニックになる。宇宙人が自分にさせようとしている行為を、いやがおうにも気づかされてしまった。それを証明するように、宇宙人は俺の口許に股間をいっそう近づけてきた。
「やっ、やめろっ!」
宇宙人の力は尋常ではなかった。無理に逃げ出そうとすれば、掴まれている髪が頭皮ごと千切れてしまうかもしれない。俺は身体を逃がすのではなく、顔を逸らすなどして必死に抵抗を続けていた。
しかし、その抵抗はもう一方の手で顎を掴まれたことで阻止されてしまう。宇宙人の手によって、無理やり正面に顔を向けられてしまう。さらに、固く閉じた口を開かせようと、頬にあてた指先に力を入れてくる。ぎりぎりと力強い圧に顎が壊されてしまう錯覚を覚え、恐怖から無抵抗に口を開いてしまった。
一瞬だった。口が僅かに開いた瞬間を狙い、宇宙人は出来上がった空洞にまだ柔らかな男を突っ込んできた。
「――んーっ!!」
乱暴に侵入してきた異物に吐き気が込み上げる。けど、それを抑え込むように、口腔を他人が犯してくる。微かなしょっぱさは感じるが異臭がする訳ではない。それでも、やはり男である自分の口内に男の一物がある事実には嫌悪しかない。俺は涙目になりながら、舌や口の動きを使い異物を吐き出そうとした。
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