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けど、その努力は逆効果だった。宇宙人のモノはしだいに形を変え、熱を帯びてくる。そして、硬くなり大きさを増していく。最初は、まだ余裕のあった口内があっという間に熱の塊に占領されてしまった。
余裕がなくなり一層苦しくなる。宇宙人が腰を動かすたびに、容赦なく喉の奥に打ち付けられる。楽になるために吐き出したいのに、それも叶わず苦しさだけが広がっていく。それでも抵抗は続けていたが、熱棒の先端から溢れる大量の粘ついた液体と口内で分泌される唾液で滑りが良くなってしまい、それも上手くいかない。
「フフッ。随分と熱心な舌の動きですネ」
何度も失敗を繰り返していると、頭上から何とも愉しそうな声が降ってきた。
俺の抵抗は、全てこの宇宙人の悦びになっている。それが屈辱的で、腹ただしくて涙が滲む。抵抗の意思を表面化するように睨み上げると、目尻に滲んでいただけの涙が頬をつたって落ちていった。
その時だ、口内の熱棒が小さく跳ねた。そして、なぜか宇宙人の腰の動きが僅かに緩んだ。睨み付けた目でさらに見上げると、快楽に上気しながらも無表情でいた顔に戸惑いの色が見えた。
なぜそれを戸惑いと判断したか分からない。この宇宙人の声は愉しんでいるものに聞こえる。だけど、それらを表すはずの表情からは全く感情が読み取れなかったのだ。それなのに、なぜか戸惑いの感情だけは、はっきりと捉えることができた。
しかし、その変化も一瞬の出来事だった。すぐに腰の動きは戻り、俺の口腔を容赦なく犯していく。そして、動きが一層強く激しくなり、熱棒がずんと大きくなる。
「……っはぁ、……そろそろイキますヨ。しっかり受け止めてくだサイ」
そう宣言し、逃がさないように頭を押さえつけると、一気に白い熱を解き放った。
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