プロローグ

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
ーーー少年は悟った。「はい、人生間違えた。」    空を見て少年は自分がやらかしてしまった重大なことに気づいてしまった、否悟ってしまった。1%のまるで某スマホゲームの星5○の排出率並みのわずかな希望を0%にしてしまったことに気づいた、が時はすでに遅し。もう少年は後には戻れない状況下にいた。    ここで軽くこの物語の主人公の紹介を。少年の名前は山田武、15歳、趣味はゲームとアニメ鑑賞、顔見知りで友無しの○ソ童貞である。    彼は全てが下の下の人間である。運動はタチの悪い正論をぶちかましいつも体育の授業は見学。勉学についてもどこぞの駄作アニメの思考の持ち主なので他人が忠告しても、      「まだ、まだだ。まだ時間は残っている。」  「母さん、時間の概念ってなんだかわかる?」  このようなことを言い続け、期末テスト一日前になっても、 「この僕に抜かりはない。母さん僕を舐めるのも大概にして欲しいなあ。」 とか言いながら夜中必死に勉強するも当然結果は惨敗。  彼の言い訳はこうだ。 「いや単元間違えてたわ。でも見てよ歴史と世界史は90点だよ!○これ、○剣○舞様様だよ~」  と言い訳をする始末である。  当然彼は中高一貫校に行ってるのにも関わらず高校には進学することが出来ず[強制自主]退学。どう考えても彼が悪い訳だが彼の言い分はこうだ。 「俺は才能を持たずして生まれて来た。仮に俺に才能があればこんな事にはなってなかった。よって俺は悪くない。お前ら[親]が悪い。」  これには親も絶句した。  彼にはこういう経緯があるので彼は下の下なのだ。しかしこんな彼にも恵まれている点が一つあった、それは家庭が裕福だということである。彼の父親、山田努は食品関連の中小企業グループの代表で、金は腐る程あった。努は忙しく家には全くいないが武が学校を[自主]退学したと聞くと家に帰って来て武を思いっきり殴りこう言った。  「武、お前留学しろ。」  「は?」  これは半分実話で半分盛った馬鹿な陰キャの留学ストーリーである。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!