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私には気に食わない男がいる。 「ーーおばさん、おかわり!」 「あら~!嬉しいわぁ!七海は全く食べてくれないのよね~」 「もったいないですね、こんなに美味しいのに。」 「ほんとに奏くんはいい子ね~! ホラ!これも、遠慮しないでもっといっぱい食べちゃって!」 「ありがとうございます!」 あれもこれも、と皿におかずを盛っていく母の様子を黙って眺める。 そして私の隣で美味しそうに食べる男。 「あら。七海ったら全然、減ってないじゃない。あんたもいっぱい食べなさいよ~」 「....食べてるって。」 本当に。 この男が隣にいると調子が狂う。
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