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濡れた音を立てて中心を舐めしゃぶられ、忍はいやいやをするように頭を打ち振るった。ダイレクトな快感が中心から背筋を駆け上がって心臓をきゅうきゅうと絞め付けた。苦しくて気持ちよくて口から切ない喘ぎ声が止まらない。
「あ、あ……ん」
繋がれた両手を強く握り、達してしまうことを伝える。容赦なく口を上下され、両脚で五十嵐の身体を強く挟んで射精した。射精している間も優しく唇で扱かれ、激しい快感に何度も身体が跳ねあがる。
「あ、あ」
五十嵐が忍の横に戻ってきて嬉しそうに忍の顔を見ている。涙のにじむ視界で五十嵐の顔を見つめ返した。今、自分はどんな顔をしているのだろう?
余韻で重だるい身体を起こして、忍も五十嵐の身体を降りた。彼だけまだ身に着けていたボクサーパンツを引き下ろし、飛び出した五十嵐自身に軽くキスをする。
抵抗感はなかった。さっき感じた物凄い快感を同じように五十嵐にも与えてやりたい。
一気に全部は口に入りそうにないので、先端の張り出したところだけ口に含んだ。舌を使って先端を愛撫し、うまく呼吸ができるようになったら少しずつ深く飲み込んでゆく。
五十嵐が肘をついて上半身だけ起こし、口いっぱいに屹立を頬張る忍の顔を見ていた。優しく忍の髪を撫でながら、愛おしそうな顔で見ている。本当にこいつはひとの顔を見るのが好きだ。顏だけでなく、からだの隅々まで、何でも見たがる。
時々唸るような低い呻き声が聞こえるのが嬉しい。
やがて五十嵐が上半身を全部起こし、忍の背中や腰を優しく撫で始めた。脇から手を差し込まれてまた乳首を捏ねられると、五十嵐を口に含みながらもくぐもった喘ぎを上げた。
「ここ、好きですよね」
「んん……ん」
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