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何度か頬をつつかれ、もういいよのサインを送られたが、自分と同じように最後までいかせたくて頬張ることをやめなかった。自分だけあんなに乱れたことが恥ずかしいし、もっと五十嵐がよがるところを見てみたい。
「もう終わり。爆発しそう」
「まだやる」
「……じゃあ、そのままでいてくださいね」
腰を引き寄せられ、横向きになってまた五十嵐を口に含んだ。座った状態の五十嵐の腿の上に、まるで猫のように背を丸めてうずくまる。
夢中で舐めしゃぶっていると、五十嵐の手が背骨を二回ほど撫でてそのまま尻の谷間に忍び込んできた。何か冷たい濡れた感触が奥に触れて、抵抗する間もなく指が侵入してくる。
「や、や……」
「大丈夫、力抜いて」
思わず口を離して両手でもう片方の五十嵐の腕に掴まる。何ともいえない違和感と、強く押し広げられる恐怖に五十嵐の左腕を噛むことで耐える。びっくりしたのと恥ずかしいのとでかなり強く噛んでしまったかもしれない。
「ご、ごめ……」
それでも縋りつくものは手放せなくて、五十嵐の腕に顔を押し付けてなんとか違和感をやり過ごす。五十嵐は左手の指先で忍の頬を優しくくすぐりながら、右手は容赦なく後孔をほぐした。忍のすすり泣くような吐息と濡れた音だけが響いた。
「痛くない? 力抜いて」
声は腰がぞわぞわとするほど低く優しいのに、後孔に出入りする三本の指は容赦ない。
熱で溶けたジェルが緩くなり、尻のあわいを伝って前の方に伝い落ちてゆくのにも肌が粟立つ。見なくても感じる、すべてを見ようとしている五十嵐の強い視線も恥ずかしくて仕方がない。
「もっ、もう、お願い入れて……!」
涙の溜まった瞳で懇願すると、五十嵐の喉仏が上下するのが見えた。無言のまま優しく押し倒され、膝を大きく曲げて抱えさせられる。
秘部をさらけ出した姿勢に一瞬身体が固まるが、すぐに五十嵐が覆いかぶさってきて安心する。熱くなったジェルが溢れる後孔に五十嵐の先端がぴたりと合わさって息をのんだ。
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