3-4【R18】

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「俺も早く入りたい。入れて」  ねっとりとキスをされた後、首筋に五十嵐が顔を埋めた。そのままそこで喋るので、吹きかけられる息がくすぐったくて思わず笑う。クスクスと肩を揺らしていると不意打ちで五十嵐が入り込んできた。ちょうど笑ってリラックスしていたところだったので一気に先端の張り出しまで飲み込む。 「あ……は、入っちゃった……」 「うん、少しだけね」 五十嵐が少しだけ腰を揺すると接合部からクチュ、と濡れた音がした。 「すごく、熱く濡れてて気持ちいい」 「あ、やだ、待って……」 「うん」  浅く差し込んだまま、五十嵐が忍の頭を抱き込んだ。五十嵐の顎の下に抱き込まれて呼吸を整える。少しずつ身体が慣れてくると押し広げられた粘膜が柔らかく広がり、まるで五十嵐の屹立に吸い付くようにまとわりついた。 「う」  忍が片膝を離して脚を伸ばしただけで角度が変わり、五十嵐が顔を歪めた。はっ、と息を逃し、束の間よそを見て気を逸らしている。  五十嵐を快感の淵に追いやっているのは自分だと思うと気分が良くなって、少し腰を動かしてみる。額に汗を浮かべた五十嵐に優しく睨まれた。 「……もう慣れたんだ? じゃあ、いっぱい動いてもいいよね?」 「あ」  待って、と言う間もなく深くまで侵入され、一瞬息が詰まる。まるで人工呼吸のようにキスをされながら息を吹き込まれ、唇を離した瞬間に一緒になって大きく息を吐いた。 「あ! や、ああ!」  大きなストロークで出し入れされ、自分の意思とは関係なく身体が上へと逃げようとする。五十嵐に頭を抱きかかえられて身体を固定され、強烈な快感を打ち込まれる。卑猥な水音がとめどなく響いた。
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