3-4【R18】

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「柔らかくなってるから、すぐに入る……」  先端をあてがわれるだけで、忍の蕾は五十嵐に吸い付き、中へいざなうようにうごめいた。 「すごく、いい」  うっとりとしたため息とともに五十嵐が深くまで入ってくる。先ほどよりも少し慣れて、忍も大きく息を吐きながら身体を開いた。  両手を上の方に伸ばすと枕が手に当たり、それを掴んで引き寄せた。枕に頬を押し付けて、うっとりと目を閉じる。二回目で緊張がかなりほどけ、濡れた後孔に抽送する五十嵐をもっと感じることができた。濡れた粘膜を押し広げて入ってきたり、引いて逆撫でて出ていくのも鳥肌が立つほど感じる。忍も五十嵐の挿入に合わせてゆっくりと腰を動かし、二人は身体をぴったり合わせて交わった。二回目のセックスは波間を揺蕩うように温かく穏やかだった。チュプチュプと、浅瀬に打つ波の音のような水音も響いている。  また耳を舐められて、きゃあとか、そんなような力の入らない高い嬌声を上げた気がする。恥ずかしさは波間に溶けて、自分の発する嬌声なんか気にならなくなった。 忍の背中にぴったりと寄り添ってくる五十嵐が、耳元で何度も名前を呼んでくれる。 「忍、好きだ……」 繰り返される荒い息遣いと甘く響く低い声。 「忍……」  名前を呼ばれて、忍はまるで子供に戻ったように無防備になった。今は何もかもを忘れて、五十嵐の大きな身体に全部を預けてただただ甘える。  やがて五十嵐が身体を起こし、腰だけを前に突き出してもっと深く穿ってきた。激しくはなく、ゆったりともっと深いところまで届いてくる。
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