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膝立ちで忍を跨ぎ、忍の背にぴたりと寄り添う。
「柔らかくなってるから、すぐに入る……」
すでに固く張りつめた先端をあてがうと、、敏感にひくつく蕾が吸い付いてきた。まだ濡れたままの粘膜が五十嵐を飲み込むようにうごめいて、中へ中へと引き込まれる。
「すごく、いい」
渦を巻くような快感がゆっくりと全身に広がってゆく。ゆっくりと深いところへ入りながら忍の表情を窺う。自分で枕を引き寄せ、気持ちよさそうに目を閉じている。
一回目よりも少し余裕ができたようで、忍がわずかに腰をゆらめかせながら入れられる快感を味わっている。突き入れるたびに、中の熱い粘膜が絡みつくように屹立にまとわりついてきて、気の遠くなるような快感に包まれた。
身体の快感だけでなく、心が満たされていくのを感じた。好きなひとと抱き合うことはこんなにも幸せなことなのかと、泣き出したいような気持になってくる。
五十嵐の身体の下で、忍も時々小さく喘ぎながらうっとりとした呼吸をしているのが嬉しかった。今回は怯えたり戸惑ったりするだけでなく、ちゃんと快感を追えているようだ。
結合部からチュプチュプと濡れた音が響いている。汗ばむ身体をぴったりと寄り添わせ、忍の腰の揺らめきに動きを合わせた。忍の深く繰り返される呼吸にリズムを合わせ、五十嵐もゆったりと腰を突き入れた。二人で呼吸とリズムを合わせ、まるで水中を泳いでいるようだった。
唇へのキスの代わりに、うなじや首筋に舌を這わせる。耳の後ろを舐めると忍が身体を震わせ、耳朶を優しく噛むと力の入らない高い悲鳴のような声を上げた。
愛おしさが込み上げてきて、忍の耳に唇を寄せた。何度も名前を呼んで、好きだと繰り返す。
「好きだ、忍……」
後ろから忍の肩を抱きしめる。
「忍……」
名前を呼んでやると、それに応えるかのように忍が五十嵐の手に指を絡めてきた。忍の肩を後ろから抱いていた手をほどき、口元に運んでキスをしたり、指先を舐めたりしている。甘えるように五十嵐の手に顔を寄せていた。
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