3-5【R18】

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 リラックスした状態になるほど、忍の中が柔らかくうごめいて、ただ優しくしようと思っていたのに身体が勝手に快感を追い始めた。一度身体を起こし、もっと深く忍の奥に突き入れる。絶対に急がないよう、ゆっくりと深く。 「かわいいからだ……」  ピストンに合わせて、白い背中に背骨がゆったりと波打った。背中に手を這わせると、なぞったところから鳥肌を立て肌を震わせている。ウエストのラインから小さなヒップにかけて優しく肌を撫で、肌理の細かさを楽しむ。ヒップの谷間を優しく割り開くと、懸命に五十嵐を飲み込む忍の蕾が濡れて光っているのが見えた。卑猥な光景に興奮が突き上げてきて、ますます下腹部に欲望が渦を巻いた。恥ずかしそうに耳を染めて、肩をぎゅっと丸める忍の様子がますます五十嵐を煽る。  はじめはいやだやめろと逃げるわりに、忍は少しだけ拘束してやるとひどく興奮する。今も五十嵐の脚の間で、逃げられない状態を感じて呼吸を乱している。五十嵐はもう一度身体を忍の上に伏せた。忍の両手を捕まえてシーツに縫い留めると、短く息を詰まらせながら忍が頂点に向かって駆け上がり始めた。 「ああ……あ、また」 「いきそう?」 「ん……」  忍が腰をよじって身体を震わせ始めた。五十嵐の手を絡ませたまま枕を抱きしめ、ぎゅっと全身に力を入れる。  忍が達するのと同時に繋がったところをきゅうっと絞られ、五十嵐も気持ちを持っていかれそうになる。わけがわからなくなる前に好きだ愛しいと存分に伝え、忍の奥にすべてを注ぎ込んだ。  強い快感に目の前がチカチカとなりながら、なんとか忍の身体を探り当て腕の中にかき抱いた。忍の脱力した身体が腕の中で柔らかく五十嵐の身体に寄り沿う。  汗ばんだ肌と激しく打つ鼓動をくっつけ合う。最初に鼓動を落ち着けた忍が、五十嵐の腕の中から転がり出てシーツの上に大の字になった。五十嵐も額に手を乗せ仰向けになった。片方の手は、忍とつなぎ合わせたままだ。
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