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今は、瀬戸大橋を列車が走ります。
春の陽射しに輝く紺碧の海、無数の島々、あの時先生に教わった屋島はどれだったか。
見つけることができないままに、碧い海の上を通り過ぎました。
高いところから見る瀬戸内海は波も穏やかで、不思議な思いさえ感じました。
特急「うず潮」に乗り、やっと余裕が出てきて、とうとう四国へ入ったのだと思った途端、気が緩み熱いものが込みあげてきました。
五十四年前、百六十名近くの学童が目にした景色とあまり変わっていない田園風景は、ほんとうに田舎そのものです。
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