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お寺での生活に、少しづつ慣れ始めてきた街育ちの私にとってはあたり一面の風景が昔噺に出てくる様で、お寺から一歩外へ出ると、緑の草や樹や、田圃が広がっていて広々としているのです。
“田舎”そのものです。
外へ出られる時は総てが楽しく、嬉しくて、智と秋の花々を摘み。と云っても花々の名前はほとんど知らなくて。。。
いつも歌を唄い、「鬼畜米英」と云い乍ら空腹を紛らわせていたのです。
戦争をしていることが、良いのやら、悪いのやら、どうして戦わなければならないのか等、戦争中のため、食糧不足、物資の不足。
兄も戦地へ赴き、離れ離れの生活。
疑問に思っていたことも、子ども心に沢山ありましたが、戦争に勝つためには“贅沢は敵だ”でした。
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