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十月も半ばに入った頃、先生方の引率で蝗捕り始まったのです。
稲刈りには少し早いのですが、蝗にとっては今が一番、お米が美味しい時なのでしょう。
稲穂を痛めない様に、踏みつけない様にと、厳しい注意を受け、畦道に出てくる蝗を捕るのです。
先生が用意された大きな布の袋に入れるのです。
広々とした田圃に稲穂がそよそよと秋風に吹かれて揺れている様は、あたかも黄金色の絨毯を敷き詰めているようで、私は初めてみる状景にすっかり嬉しくなり、稲穂の中に飛び込みたい衝動に駆られました。
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