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先生から、
「この蝗は明日のおかずになるのだから頑張って捕るように」と云われて、皆大ショックを受けつつ、恐る恐る、それでも黄色い声を発し乍ら、走り廻り、捕れた分ずつ袋に入れるのです。
男の子が、
「バッタと思って捕ったらいいよ」と大声で叫ぶ。
ピョンピョンと飛び跳ねてる、まるまると太った蝗が子ども達の手で、次から次へと捕獲されていって、大きな袋が何個も出来上がったのです。
改めて稲穂を見て、これが全部、あの白いご飯になるのかと思ったら、余計にお腹が空いてきました。
お寺に持ち帰った袋は口元をしっかり結んで、一晩置いて、悪い物を全部吐き出させるのです。
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