序章
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序章
電車の車内は暖かくてほっとする。 私は大きい紙袋を膝の上に乗せて、空から舞い落ちる雪が、車窓に当たって弾けてへばり付く様をぼんやりと眺めているのです。 朝のラッシュ時を過ぎているせいか、割と車内は空いていたのです。 これから先、どんな生活が待っているのでしょう。私はやり切れなくて身体全体に力が入りません。
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