再びこの場所で

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「え? これは?」 「指輪だ」 「そんなの見りゃわかるわよ」 「俺が作った。俺の剣にある宝石と、お前のロッドにある宝石を合わせて……」  改めてロッドを見てみたら、確かに1つなくなっている。いつの間に作ったの? 「喜んで、くれるか?」 「当たり前でしょ!!」  彼が作ったぶかぶかでいびつな指輪は、すぐにネックレスになってしまったけれど。胸の近くにある指輪は、とても心が温かくなる気がする。 「久しぶりに海の話が聞きたいわ」 「任せろ」
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