言うか言われるか

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「邪魔にならないよう黙ってたじゃないですかー」 口をとがらせて抗議すると帰ってきたのはため息。 「小1時間見続けられて存在がうざくならないとでも? 用もないのによく見てられますよね」 「ーーー用?」 静かに本を閉じた雪弥さんはソファーの肘掛けに肘をついて軽く首を傾げながらそう言った。 テーブルを挟んで正面に座っている私は更にその様子を眺める。 肘ついてるだけでサマになるってどんだけだ。
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