113人が本棚に入れています
本棚に追加
「邪魔にならないよう黙ってたじゃないですかー」
口をとがらせて抗議すると帰ってきたのはため息。
「小1時間見続けられて存在がうざくならないとでも?
用もないのによく見てられますよね」
「ーーー用?」
静かに本を閉じた雪弥さんはソファーの肘掛けに肘をついて軽く首を傾げながらそう言った。
テーブルを挟んで正面に座っている私は更にその様子を眺める。
肘ついてるだけでサマになるってどんだけだ。
最初のコメントを投稿しよう!