桜の木の下

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「そういうの、やめましょうよ。 楽しく飲みましょ?」 遥がにっこりと笑顔を浮かべて間に割って入ってくれたけど、それがまたこの人の神経を逆なでしたみたいだ。 同期はむすっと口をとがらせて遥を睨んだ。 「あんた、小松さんに気があるんだろー。 でも知ってんだろ?この人結婚してんだぜ? しーかーもぉ、8つも年上のおっさーーーーーんっ! なに、どういうことって感じじゃん? 俺さぁちょーーーーっとタイプだなぁって思ったのに老け専とか!!!」 「「……おっさん」」 私と遥の声がハモった。 全然気にしてなかったけど、8コ上っておっさんになるのか。 ってか老け専じゃないし! 男盛りだよ雪弥さんは!!! 「雪弥さんがおっさん……おっさん……」 「ちょ、陽菜やめろよ、ジワる……」 「だって……おっさん……。 アラサーっておっさんじゃないよね……? え、おっさんっていくつから……?」 確認しようと肩を震わせて笑いを堪えている遥を見ると、そこに近づく人影。 その人影に気づいた遥の顔が固まった。 「ぇぇー?あんた誰ー? また小松さんの知り合いー?」 「!」 相変わらず馴れ馴れしい!! しかもチャレンジャー過ぎるし!!
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