桜の木の下

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肩越しに見えるその輪郭は相変わらず綺麗なラインを描いていて。 こんな人をおっさん呼ばわり……。 おっさん……。 「ふふふっ」 思い出し笑いをすると雪弥さんが立ち止まって振り返り、私の笑いの元を探しているのかさりげなく辺りをきょろ、と見渡した。 いや、周りじゃないです、あなたです。 なんか可愛いな。 「ふふふふふ」 雪弥さんからすれば正体不明の私の笑いにわかりやすく眉根を寄せてドン引き。 あっ、引かないで!!
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