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「先生、もうそろそろお休みになられてはいかがです?
もう、11時を過ぎましたよ」
私は"松本樹"。高知県のド田舎で医者をしている。
元はじいさんがしていたこの松本医院だが、もう年だからと言って、手伝いをしていた私に譲られた。
そして、ここら辺には1個しかない病院だからか、色んな人がやって来る。
それ故、眠る間も惜しんで働くしかない。
「ん?後ちょっとで終わるから、律さんは帰ってていいよ」
「また、そんなこと言って!あんまり働きすぎると、体に毒です!!」
「まあまあ、大丈夫だって!
ほら、早く帰りなって!旦那さん、心配してるよ?」
もう!っと怒りながら帰っていく律さん。
「……心配性なんだから」
カタカタとパソコンをつつき、ふと顔をあげると、もう1時をすぎていた。
「……もうそろそろ、寝るか」
そう呟きながら自室に戻ろうとすると、街灯もなくって、真っ暗なはずの窓の外がまるで昼間のように明るい。
「……え?」
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