白濱 薫

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「ニャーん」  彼らの背中を見送った後、キジトラは私の気持ちを知ってか、慰めるように私に向かって優しい眼差しをくれている。 「じゃあね、バイバイ……」  私は最後にもう一度キジトラの頭を撫で、高揚感と絶望感を同時に抱えてその場を離れた。
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