第2話 町案内

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「――まるポンさんっ。ここが広場です、さっき来ましたけど」 「噴水がとてもイカしているね。気に入ったよ」 町案内を任されたルルポンは広場・商店街・住宅街を順に案内していく。 「商店街には沢山のお店があるんですよ。あ、ここの惣菜屋さんのチキンボール一個10ポンなんですよ、毎日助かってます」 「へぇ10ポンか。 なんともデフレ価格だね。一個貰おうかな、スタッフー!」 まるポンはチキンボールを摘まみ口に運ぶ。 「お、お味はいかがですか?私食べすぎてお母さんにチキンボール禁止令まで出た事があるんです」 「ああ確かにこれは癖になる美味しさだね。ごちそうさま」 まるポンはつまようじでシーハーハーしていた。その姿を見てルルポンは率直に 「オヤジ臭い」と思った。
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