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冷たい風が吹いた。
そして、視界の中に女性の顔が浮かんだ。
じっとこちらを見ている。
「きゃー」
ミドリは叫んだ。
「どうしたんだ」
監督が飛んできた。
「このベッド。変だわ」
ミドリはベッドを降りた。
男優がベッドの上を手で叩き始めた。
「やはり、変です。この辺りが硬いですね」
監督はスタッフにカッターを持って来させた。
「ベッドを切ってくれ。なに、あとで弁償すればいい」
スタッフはベッドの真ん中を切っていった。
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