1話完結
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その時、冷やりとした空気が顔を撫でた。 なんだろう。 妙な感覚だ。 嫌な気分になった。 そして、動きが止まってしまった。 「カット」 監督の声が飛んだ。 ミドリは起き上がった。 男優もベッドから降りた。 「ミドリちゃん。どうしたの」 「ちょっと嫌な気分になったのです。うまく言えないけど」 監督は優しかった。 「じゃあ、少し休憩だ」
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