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夕食の匂いに釣られてか、みんなが訓練を終えて焚き火の方へやってきた。
「お、旨そうな匂いだな。」
バウクがクンクンしていた。
「ちょ、ちょっとバウク。
どうしたの?
その怪我。」
「ん?
ああ、これか。
これは……。」
「実戦訓練を始めたのだ。
皆傷を負っている。
キュット、治癒魔法の訓練だ。
皆の傷を癒してやれ。」
突然鬼教官が割って入ってきた。
「え?」
私は突然の事に驚きを隠せなかった。
「まぁ、そう言うことだ。
頼む。」
バウクだけじゃない。
リンさんやパウまで傷まるけだ。
「大丈夫なの?
皆……。」
良く見ればかすり傷程度で、致命傷ではない。
それでも、見ていて痛々しい。
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