第2章 モノガへの道

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  夕食の匂いに釣られてか、みんなが訓練を終えて焚き火の方へやってきた。 「お、旨そうな匂いだな。」 バウクがクンクンしていた。 「ちょ、ちょっとバウク。 どうしたの? その怪我。」 「ん? ああ、これか。 これは……。」 「実戦訓練を始めたのだ。 皆傷を負っている。 キュット、治癒魔法の訓練だ。 皆の傷を癒してやれ。」 突然鬼教官が割って入ってきた。 「え?」 私は突然の事に驚きを隠せなかった。 「まぁ、そう言うことだ。 頼む。」 バウクだけじゃない。 リンさんやパウまで傷まるけだ。 「大丈夫なの? 皆……。」 良く見ればかすり傷程度で、致命傷ではない。 それでも、見ていて痛々しい。
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