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「この先はより実戦に近い訓練を行う。
これぐらいの怪我で驚くな。」
鬼教官はサラリと言ってのける。
「え?
と言うことは……。」
「そうだ。
キュットの治癒魔法の訓練が出来ると言うことだ。」
やっぱり……。
鬼教官の言葉に頭痛がしてきた。
こうして、夕食前に皆の傷を治すという日課が課されたのだった。
夕食を終えた私たち。
後片づけをしていると、皆がやってきた。
「何?
どうかしたの?」
ひょっとして治癒魔法が上手くできてなかった?
わたしが皆の顔を見ると、鬼教官が
「汗を流したい。
一発あの滝のようなヤツを出してくれないか?」
……滝のようなって……、あの時は必死だったからな。
「う~ん。
わかりました。
じゃそこに並んでください。」
私は少し離れた場所に、男集を並ばせた。
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