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テントの中に入ると、桶が置いてあった。
「申し訳ない。
ここに水を張ってはもらえぬだろうか?」
そっか、リンさんも汗かいているよね。
「うん、良いよ。
その代わり私にも桶を貸してね。」
私はそう言うと、桶に水を張る。
今までは小川沿いだったから、水浴びも出来て汗も流せた。
けど、小川から離れた今それが出来ない。
益々水魔法の需要が増えそうだ。
私は洗い物を済ませると、リンさんに桶を借りて体を拭き上げた。
ついでに洗濯物もしておいたのだった。
私が水魔法を使えて良かったと思う。
水魔法が無かったら、いったいどうしていただろう?
ちょっと想像してみたけど、考えられなかった。
こうして、魔法を連発した私はいつの間にか深い眠りに誘われていたのだった。
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