第2章 モノガへの道

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  「キュット、そろそろ起きないと。」 リンさんの声で目が覚めた。 やはり昨日の魔法の連発で疲れていたようだ。 まだ、体が重い。 重い体を引きづって、寝袋から這いだした。 リボンを締め直して、気合いを入れる。 焚き火に薪をくべ、朝食と昼食の準備を始めた。 朝食が出来上がる頃、鬼教官はラエさんを起こす。 皆で焚き火を囲んで朝食をとるのが日課になりつつある。 「ところでラエ。 モノガの集落はどんな感じのところなんだ?」 鬼教官がパンをかじりながら、ラエさんにモノガの集落について聞き始めた。 「モノガの集落は、大樹を中心に円形に作られてるだ。」 ラエさんは小枝を片手に、地面に簡単な見取り図を書く。 「ならず者たちに関して、気がついたことはあるか?」 「南の訛りがあることと、火傷を負っている者が居るくらいで……。」 ラエさんはしょんぼり肩を落とす。
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