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「他には?」
ラエさんは横に首を振る。
「たしかならず者たちは4~5人で動いていると言ったな。
戦力はどんなものだ?」
鬼教官はラエさんに聞く。
奴らを纏めているのは“ボス“と呼ばれているもっともガタイの良い熊族の純粋種だべ。
獲物はあんたと同じ、背丈ほどある斧だべ。」
ラエさんは鬼教官の斧を指差した。
「他のヤツらは?」
「狼狐の男が一人。
獲物は両手剣だべ。
狐猫の女性が一人。
獲物は鞭だべ。
狐狸の男が一人。
獲物は棍棒だべ。
あとはよくわからないだ。
長老様の屋敷に立てこもっているからなぁ。」
はぁとため息をつくラエさん。
「核魔法使いはいないのか?」
「おそらくいないと思うだべ。
もし居たとしたら、オイラが逃げれるとは思えないだ。」
そうだよね。
ラエさんも金の核魔法を使うんだもんね。
もし、核魔法使いがいれば簡単には逃げ出せない。
「そうか……しかし、狐族に狸族か……。」
顎をさすりながら真剣な面もちになる鬼教官。
何か問題でも?
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