第2章 モノガへの道

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  「他には?」 ラエさんは横に首を振る。 「たしかならず者たちは4~5人で動いていると言ったな。 戦力はどんなものだ?」 鬼教官はラエさんに聞く。 奴らを纏めているのは“ボス“と呼ばれているもっともガタイの良い熊族の純粋種だべ。 獲物はあんたと同じ、背丈ほどある斧だべ。」 ラエさんは鬼教官の斧を指差した。 「他のヤツらは?」 「狼狐の男が一人。 獲物は両手剣だべ。 狐猫の女性が一人。 獲物は鞭だべ。 狐狸の男が一人。 獲物は棍棒だべ。 あとはよくわからないだ。 長老様の屋敷に立てこもっているからなぁ。」 はぁとため息をつくラエさん。 「核魔法使いはいないのか?」 「おそらくいないと思うだべ。 もし居たとしたら、オイラが逃げれるとは思えないだ。」 そうだよね。 ラエさんも金の核魔法を使うんだもんね。 もし、核魔法使いがいれば簡単には逃げ出せない。 「そうか……しかし、狐族に狸族か……。」 顎をさすりながら真剣な面もちになる鬼教官。 何か問題でも?
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