第2章 モノガへの道

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  私は鬼教官の顔を見た。 「ん? ああ、狐族や狸族には変化の術がある。 ちとやっかいだなと思ってな。」 私の視線に気がついた鬼教官が教えてくれた。 「変化の術? 確かに狐族や狸族は変化の術を使うけど、何がやっかいなんですか?」 私は疑問をぶつけてみた。 「ラエ、変化の術は使えるよな? ちょっと見せてやってくれるか?」 「え? オイラがだべ?」 驚いたラエさんは、お皿を置いて立ち上がった。 「何に変化すれば良いだべ?」 「そうだな、大蛇になれるか?」 「わかっただ。 ほい。」 ラエさんは頭に葉っぱを乗せて気合いを入れる。 ポムとラエさんを煙が包み込む。 すると煙の中から大蛇が現れた。 ニョロニョロととぐろを巻いているその姿は全長10mほどになる。 鋭い牙と力強い胴体が恐ろしい。
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