1人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
「キュット、そろそろ起きる時間よ。」
リンさんの言葉で目が覚めた。
外はまだ薄暗い。
私は朝食の準備に取りかかった。
「材料……足りるかな?」
焚き火に薪をくべ鍋に好実を放り込む。
出来るば洗い物を減らしたかったけど、少ない材料でみんなのお腹を満たすのはこれしかない。
好実のスープだ。
いつも通りパンも焼く。
お昼の分のパンも焼いて、パンに挟む好実をスライス。
軽く火で炙ってお昼ご飯の出来上がり。
朝食のスープも出来上がる頃、鬼教官がラエさんを起こしに行った。
しばらくすると皆が焚き火の周りに集まってきた。
勿論遠巻きに。
私は皆の皿にスープをよそう。
パンと一緒に渡したのだった。
最初のコメントを投稿しよう!