第2章 モノガへの道

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  私はその迫力に後ずさりする。 バウクはすかさず私をかばうように前に出た。 「ラエ、バウクを締め上げてくれるか?」 鬼教官の無慈悲な一言。 あんな大蛇に締め上げられたら、バウクだってひとたまりもない。 「本当にするだべ?」 「思い切りやってやれ。」 ラエさんは鬼教官の言葉に従い、バウクに巻き付いた。 バウクは逃れようと必死に……必死に……? 必死じゃない? どゆこと? 「どうだ? バウク、大蛇に締め上げられた感想は?」 鬼教官がバウクに聞いた。 バウクは不思議そうな顔をして、えいっと大蛇を投げ飛ばしたのだ。 「え?」 ポムと煙が立ち上り、ラエさんが姿を現した。 「乱暴にしないで欲しいだべ。」 「いやあ、ごめん。 でも何だったんだ?」 バウクはラエさんに聞いた。
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