第2章 モノガへの道

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  「変化の術だべ。」 「いや、それはわかるけど……。」 ラエさんの答えに戸惑うバウク。 一体どうなっているの? 「変化の術は見た目を変える幻術だ。 さっきバウクが軽々と大蛇を投げたように、ラエ自体が変化しているわけじゃない。 大蛇の幻影を纏っていると言った方がわかりやすいか?」 鬼教官は変化の術について語り出した。 「……つまり幻影を纏っているだけで、本質的には変わっていないのですね?」 リンさんが納得したように言った。 「そうだ。 見た目が変わっただけだ。」 鬼教官が頷く。 「じゃ、何がやっかいなの?」 私は鬼教官に聞いてみた。 すると鬼教官は 「ラエ、今度はオレに変化してくれ。」 「まだやるだべか?」 「そうだ。」 「わかっただ。 ほい。」 再び頭の上に葉っぱを乗せると気合いを入れる。 煙の中から鬼教官が斧を持って現れた。 その迫力、とても偽物だとは思えない。
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