第3章 特訓

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  キャンプを片づけた私たちは、ラエさんの案内で南へと向かっていた。 「なぁ、本当にオイラも訓練するんだがや?」 「仕方ないだろ。 ラエ以外に変化の術を使える者が居ないのだからな。」 鬼教官はきっぱりと言いきった。 ラエさんは、半ばうなだれながらも道案内を続けてくれた。 「よし、今日はここにキャンプを張るぞ。」 もう馴染みとなった鬼教官の一言で私たちは、荷物を降ろし昼食の準備をする。 今朝の行軍が終了すると、昼食を挟んでキャンプの準備をする。 その後は地獄の特訓が待っているのだ。 私は食糧と薪の確保でかけ回る。 これも大分慣れたけどね。 食糧と薪を確保できたら、夕食の準備を始める。 「ここのところスープが多かったから、今日は好実の炒め物にしよう。」 鍋に香草油をしき、スライスした好実を炒めるのだ。 お手軽だけど、結構いける。 後はパンを焼いて、夕食の出来上がり。
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