第3章 特訓

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  夕食の準備か整うと、皆の怪我の治療。 「今日はまた派手にやったね。」 バウクの怪我を見て私が呟いた。 「目隠ししての特訓だからな。 早いとこ頼む。」 「うん。」 私は治癒魔法で皆を順番に治していく。 リンさんも痛々しい。 何故か、ラエさんまで怪我をしている。 「う~、痛いだ。」 「ラエさんも特訓するの?」 「……みたいだべ。 はぁ。」 ため息をつくラエさんを回復すると、いよいよ夕食の時間。 焚き火を囲んで皆で特訓の話なんかで盛り上がる。 「そう言えば、モノガの集落には治癒魔法を使える人は居ないのか?」 バウクがラエさんに訪ねた。 「んだ、いないだべ。 代わりに薬師のばあやがいるだ。 ならず者たちの怪我の手当のために、長老様と一緒に屋敷に監禁されているだが……。」 ラエさんは肩を落としながら、好実の炒め物を口に運んだ。
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