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夕食の準備か整うと、皆の怪我の治療。
「今日はまた派手にやったね。」
バウクの怪我を見て私が呟いた。
「目隠ししての特訓だからな。
早いとこ頼む。」
「うん。」
私は治癒魔法で皆を順番に治していく。
リンさんも痛々しい。
何故か、ラエさんまで怪我をしている。
「う~、痛いだ。」
「ラエさんも特訓するの?」
「……みたいだべ。
はぁ。」
ため息をつくラエさんを回復すると、いよいよ夕食の時間。
焚き火を囲んで皆で特訓の話なんかで盛り上がる。
「そう言えば、モノガの集落には治癒魔法を使える人は居ないのか?」
バウクがラエさんに訪ねた。
「んだ、いないだべ。
代わりに薬師のばあやがいるだ。
ならず者たちの怪我の手当のために、長老様と一緒に屋敷に監禁されているだが……。」
ラエさんは肩を落としながら、好実の炒め物を口に運んだ。
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