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「それは不幸中の幸いだな。
治癒魔法が無いのなら、こちらに部がある。」
鬼教官が呟いた。
「どうして?」
私が訪ねると鬼教官は
「相手は怪我を負ったら直ぐには戦線復帰が出来ないからだ。
数だけ見ればこちらは劣るが、怪我をしてもキュットの治癒魔法がある。
直ぐに戦線復帰が可能だ。
この差は大きい。」
確かに鬼教官の言うことは解るけど、それって勝つまで戦え的な考えようによっては拷問だよね?
言葉にはしないけど、きっと皆もそう思っていると思う。
ラエさんのアドバイス以後魔法の疲れが格段と改善された。
魔法のコツも何となく掴めてきた事も大きい。
後はいかに早く魔法を放てるか?
これが課題だ。
こればっかは経験を積むしかないんだけどね。
何だかんだで私も魔法の特訓をしているんだね。
少しでも皆の役にたたないとね。
特に治癒は。
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