第3章 特訓

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  「それは不幸中の幸いだな。 治癒魔法が無いのなら、こちらに部がある。」 鬼教官が呟いた。 「どうして?」 私が訪ねると鬼教官は 「相手は怪我を負ったら直ぐには戦線復帰が出来ないからだ。 数だけ見ればこちらは劣るが、怪我をしてもキュットの治癒魔法がある。 直ぐに戦線復帰が可能だ。 この差は大きい。」 確かに鬼教官の言うことは解るけど、それって勝つまで戦え的な考えようによっては拷問だよね? 言葉にはしないけど、きっと皆もそう思っていると思う。 ラエさんのアドバイス以後魔法の疲れが格段と改善された。 魔法のコツも何となく掴めてきた事も大きい。 後はいかに早く魔法を放てるか? これが課題だ。 こればっかは経験を積むしかないんだけどね。 何だかんだで私も魔法の特訓をしているんだね。 少しでも皆の役にたたないとね。 特に治癒は。
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