1人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな感じで、あっという間に2週間が過ぎた。
皆もたくましくなった気がする。
「ここからは気をつけるだ。
モノガの集落は直ぐそこだべ。」
先頭を歩くラエさんは身を屈め慎重に歩みを進める。
私もだんだん緊張してきた。
モノガの集落につけば、戦闘は必至。
いよいよ特訓の成果が問われることになる。
「いいか、一人では行動するな。
深追いも厳禁だ。
必ず2人1組で行動をすること。」
鬼教官が念を押した。
「オレとラエ。
バウクとリン。
この4人で集落に突入する。
パウとキュットは集落には入らず、バックアップを頼む。
何かあれば通信石で連絡を入れる。
直ぐに行動できるようにスタンバっておいてくれ。」
「はい!」
何時になく緊張する。
「なぁに心配は要らん。
訓練通りすれば問題ない。
お前たちをヤワに育てた覚えはないからな。」
鬼教官の口角があがった。
最初のコメントを投稿しよう!