コイバナが終わらないこと

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コイバナが終わらないこと

 月曜日。  私の心は良い感じで軽かった。  一つの問題が片付いただけでこんなにも心が軽くなるとは。我ながら単純って事かしら。 「おっはよ」  ぽん、と背中を叩かれて振り返ると、久里さんがいた。 「おはよう」 「……なんか良い事あった?」 「良い事と言うと、ちょっと語弊があるかも」  でも、心は軽くなったから良い事ではあるのか。難しい。 「ふうん。例の大学生の話とか?」 「な?」  エスパーか、こいつ。 「小鳥遊さんは分かりやすいよね」 「そうかな。私、一学期の初め頃は空気か私かってぐらい誰にも気にされてなかったけど」 「それは興味を持たれていなかっただけ」 「そういう言い方は傷つくぞ」  泣いちゃうぞ。 「すまなんだ」  素直でよろしい。
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