古本カフェ始動のこと

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古本カフェ始動のこと

 そして翌週。  アンケートの結果発表。  小山君の作った投票箱の蓋が今、開かれる。  ちなみに私は古書店と書いておいた。家に余っている読まない本とか、売ってはどうかという提案だ。一応リサイクルの規定にも則っていると思うがどうだろうか。  海咲ちゃんは結局入れなかったらしい。上手く纏められないと言っていた。  久里さん……は、入れているわけないか。  結構少ないだろうな、と予想はできる。十人ぐらいかな。  そんなぬるい予想をしていた時期が私にもありました。  転がり出てくる折りたたまれた用紙達。  その数は……二つ? 「えっ?」  箱の中を覗き込む小山君。  箱を再度逆さにして何度か振ってみたりなんかしている小山君。 「えっ?」  こっち見られましても。私はちゃんと投票したもの。  やる気無さすぎだろ、みんな。小山君も絶句しているし、若林先生は何でか笑っている。 「えーと、岡元さん?」  提案者であるアバに目が向くのは当然の流れ。 「わ、私は入れました。原口!!」  どうやらズレには裏切られた模様。  ふふ、不様よのう。と言いつつ、こちらも私一人しか入れていないわけだが。後、別に争ってなどいないという話もある。     
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