ある日の路上

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いつもの路上に座り込み唄いだす。 「あっいつもの人だ」 女子高生3人組みが本日最初の客だ。 「ああ、たまに聴いてくれてくれてるよね? 今日新曲作ったんだ。良かったら聴いててってよ。」 「へぇー、すごいじゃん。 まさか私へのLOVEソングとか言わないでね」 「いやいや、私のよ」 などと女子高生がふざけるが、大切なお客さん。 愛想笑いをして唄いだす。 5分程の歌を唄いきり、女子高生の顔を伺った。 「いやー、いんじゃね?そこのノートに感想書いてあげる」 一応ギターのケースにおいてある感想用アンケートに3人がせれぞれ書いてくれている。 書いてもらっている間、待つのも暇なので今までの歌を歌う。 「書いた!じゅあ、お兄さん頑張ってね。また見かけたら聴いてあげるから。」 手を振る少女たちに軽く手を挙げ答えた。 お兄さんフラれたんかよ(笑) 未練たらたらソング(笑) 愛してるなら取り戻せ(笑) ←夏子それ北斗かな? でも今までで一番よかったよ!好きな人と必ず結ばれるわけじゃないからしょうがないけど届くといいね! 今日それいっぱい歌ってよ 3人のふざけたコメントの最後に真面目なコメントを書いてくれていた。 結構好評みたいで嬉しく。今日は新曲を多く唄おうと決めた。
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