ある日の路上

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鏡の前にたつ。 学生時代ショートヘアだった髪型も今や立派に伸びている。 「お前伸ばしても似合いそうだな。」 あいつがなんとなく言った言葉を真に受けて、わかれてからもっと良い女を目指して伸ばし始めた。 二人離れた時間は長く直ぐに気づけるだろうか? いや別に気づかなくても良いんだ。 私より音楽をとったやつ、どんなもんになったかちょっと見るだけだから。 本当は何がほしかったのだろうか?何故彼に安定の生活を押し付けようとしたのだろうか? 何より大切な夢それに嫉妬してたんじゃないのか? 鏡の自分に問いかける。 いまさらね、私には大切な家庭が新しくできたそれは今までたどった道のりから得たもの、あの日の後悔は辛いけどそれにも感謝しなければ。 だから、今あったら笑ってありがとう元気だった?と下らない会話をしよう。
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